今回は「起業のきっかけ/イシューが大事な理由」でお伝えした内容の続きです。
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起業し、お客様にサービスを提供することは、世の中の何らかの課題への「ソリューション」を提供することです。
ミッション・ビジョン・バリューを確立することにより、この会社がどのような方向に進み、何を実現する会社なのか「目的地」が明確になります。
この「目的地」を設定することにより、会社が「どのようなサービス」を「誰に」提供するのか、そして「どのような人たち」を会社が採用し、共に働いていくのかがおのずと見えてきます。
反対に、ミッション・ビジョン・バリュー(特にミッション)を確立していない状態で、
「こういうサービスならニーズがあるのではないか?儲かるのではないか?」
という大義名分がない状態で会社を始めると、数多く訪れる経営危機でチームが一丸となって乗り越えることが難しくなります。
会社が掲げるミッション(大義名分)があり、それに共感し、賛同する人たちを集めると、難しい局面を迎えた時でも、
「私たちは世の中の〇〇という課題を解決するために働いているのだ。実現するまで諦めずに取り組もう!」
というマインドになります。
意外かもしれませんが、人は「お金」目的だけだとあまりモチベーションが上がらないのです。
こういったロジックを知ったのは起業した後でした。
「女性活躍」をミッションにした会社を始めたい!と強く思った私は、会社に参加してほしい人たちに会うと、ミッションやビジネスモデルを書いたパワーポイントをメールで送り、会社に誘いました。
起業仲間は学生時代の「同級生」や会社員時代の「元同僚」を誘うのが一般的です。
しかし、離婚前8年間主婦だった私はそういった仲間がおらず、ランダムに参加した英語のサークルや、サーフ・スクール、ビジネス研修、女性起業家の会などで知り合った、国内外の女性たちに参加してもらいました。
そうした中、外国人の男性起業家たちに、
「あなたの会社のミッションはわかるのだけど、優秀な男性がいたら採用しないのか?」
と詰め寄られたこともありました。
会社がうまくいくための一助となるなら男性を採用するのもありなのか…と考えた私は、アメリカ留学経験のある男性に声を掛けましたが、断られました。
会社が掲げるミッションは、
「正しい人をバスに乗せて走る」
ことが大事とされるスタートアップ企業の運営において、ある種「踏み絵」になるのです。
こうして私は国際色豊かで優秀な女性スタッフとともに個人事業を法人化させる運びとなりました。
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